川中商事って知ってる?

川中商事株式会社は東京に本社を置く電子機器の専門商社です。
設立は1953年に遡り、1957年には当時の日本電気、現在のルネサンステクノロジーの電子部品の販売特約店特約を締結し、
電子部品の専門商社として歩みを開始しました。
以後、50年以上に渡り、TDKや京セラなど日本を代表する電子機器メーカーの販売特約店として事業を営み、
顧客とメーカーをつなぐパイプ役として日本のエレクトロニクス産業の発展に貢献しています。

川中商事株式会社は14社の子会社と1社の関連会社を抱えており、半導体素子や集積回路などの電子部品やアッセンブリ部品の販売、
輸出入をメインの業務としています。
所属している従業員数はグループ全体で約800名です。主力事業の電子部品事業にほぼ半数の400名が従事しており、
アッセンブリ事業に約220名、その他の事業に80名、管理部門に90名ほどが従事しています。また、親会社単体における従業員は320名ほどとなっており、
親会社でも6割以上の人員が電子部品事業に従事しています。なお、従業員の平均年齢は43歳です。

主たる事業は電子部品事業で、集積回路や半導体素子、回路部品、LCDなどの電子機器を取り扱っています。電子部品事業の売上高に占める割合は高く、
会社全体の売上の約9割の売上を占めてします。
次にウェイトが重いのが、アッセンブリ事業です。アッセンブリ事業では主にパチンコやテレビゲームなどに組み込まれる電子デバイスを提供しており、
全社の約1割弱の売上を計上しています。
電子機器の総合商社である川中商事株式会社は、多くのエレクトロニクス会社と販売特約店契約を結んでいます。

パソコン周辺機器については日本電気と、半導体素子や集積回路についてはルネサスエレクトロニクスと、セラミックフィルタやセラミックチップコンデンサは
京セラと、自動更新される特約店契約を結んでおり、電子機器に対する様々なタイプの需要に対応できる体勢が構築されています。
また、国内からの仕入れだけではなく、海外からの調達にも力を入れており、中国、台湾、シンガポールに展開するルネサスエレクトロニクス現地法人との
販売特約店契約も締結しています。

川中商事株式会社の営業範囲は国内だけに留まりません。
海外企業の需要に対応するため、1977年にはシンガポールに営業拠点を設立し、以後、アメリカ、中国、インド、スペイン、台湾、
タイ、マレーシアの8ヶ国に拠点を設けています。

このように国内の有力エレクトロニクスメーカーの電子部品を、必要とする国内外の相手に対して適切に送り届ける役割を担っているのが、
川中商事株式会社なのです。

 

川中商事株式会社におけるビジネスの特徴

 

川中商事株式会社の取扱商品はエレクトロニクス製品が中心です。
現在、エレクトロニクス製品はコンピュータやスマートフォンだけではなく様々な分野で使用されつつあり、
将来に置ける事業展開の可能性が大きく膨らむことが期待されています。電子部品事業の取り扱い品目はマイコン、
システムLSI、メモリ、半導体、コンデンサ、カラー液晶などが中心で、これらの商品はルネサスエレクトロニクス社製の装置が中心となっています。
また、電子デバイス間の接着剤など、新たな商材についても積極的な開拓が行われています。

さらに、組み込みビジネスを展開しているところも川中商事株式会社の大きな特徴です。

専門商社の持つ情報力を生かし、電子デバイス市場にある既存製品の技術や特性を読み取り、
様々な種類のモジュールやソフトウェアを組み合わせることにより顧客の必要とする製品の提供が行われているのです。

電子部品の卸売り、輸出入だけに留まらず、専門性を活かし、顧客のニーズに合わせて既製品をカスタマイズしたり、
付加価値をつけるようなコンサルティングサービスも行われています。

そして、川中商事株式会社では顧客からの依頼を受けての開発や設計も行われています。
現在、自動車やバイクにはエンジンの出力を調製するマイコンが搭載されていますが、それらマイコンの機能を最適化するための制御ソフトウェアや、
各種デバイスの開発も請け負っているのです。特に、自動車電装ソフトウェアの開発には長い経験を有しており、エンジンコントロールユニットや燃料ポンプ向けの
モーターシステムなどの納品実績があります。

また、川中商事株式会社では、アミューズメント分野においても大きな成果を残しています。
パチンコやパチスロの業務用筐体や、家庭用のゲーム機にはマイコンやメモリ、電源、基盤、タッチパネルなどの各種電子部品が使用されますが、
それらの電子部品について多くの販売実績を獲得しています。また、それらの製品への納品では、
電子部品をあらかじめ組み合わせるアッセンブリが必要になりますが、アッセンブリについても多くの納品実績を獲得しています。
このように川中商事株式会社では、単に電子部品を販売、卸売するだけではなく、専門知識に基づいた技術力を武器に、

顧客の求めに応じた最適な製品の選定や組み合わせ、さらに使用法の提案と言ったコンサルティングまでを手がけています。
LSIの受託開発や、ソフトウェアの開発、ビジネスモデルの構築までを行う技術商社としてエレクトロニクス業界で、高い評価を受けているのです。

川中商事株式会社の業績と今後の展望

ルネサンスエレクトロニクス社製の電子部品の専門商社として業界内で独特の存在感を放つ川中商事株式会社ですが、その業績は堅調に推移してます。
グループ全体での業績は、平成28年3月期の売上高が1160億円、経常利益が22億円となっています。グループでの従業員数が800名程度であることから考えると、
従業員1人あたりの売上高を1億円以上計上しており、専門商社として優れた経営成績を残していると言えます。
半導体を中心とする電子部品や電子デバイスの専門商社である川中商事株式会社の顧客は電子機器や装置を使用するメーカーが中心です。
そこで、受注に関してメーカーの設備投資の影響を受ける可能性が大きく、日本経済や世界経済の動向に業績が左右されやすくなっています。
実際、リーマンショックを契機とした世界的な不況と円高に苦しめられた経験があり、2008年度期には売上高が10%以上落ち込むという苦境を経験しています。

エレクトロニクス業界は、アジアを中心とした新興国の経済成長に伴い、中長期的には継続的な成長が続いていくものと期待されており、
そこに川中商事株式会社のさらなる需要、市場獲得のチャンスが秘められています。その一方、国際間の競争激化と、国内の業界再編の動きの中で、
これまで以上に激しい競争が予想されており、エレクトロニクス業界における競争に勝ち抜くことが求められています。そこで、川中商事株式会社では将来に見据え、
激変するエレクトロニクス産業の行く末に対応するために様々な施策が検討されています。

まず、国内市場をさらに開拓してゆくために、ルネサンスエレクトロニクス社製品の販売強化に努めることが計画されています。
また、EMS推進室を中心に、アッセンブリビジネスを積極的に展開してゆくことも計画されており、IoT関連事業や組み込み事業を強化し、
さらなる新規事業を成長させてゆくことが目指されています。

また、海外市場の獲得にも更なる力を入れることが計画されています。
中国深圳にある自社工場を最大に活用し、中国市場での販売拠点の拡充を図りながら、中国での売上拡大を目指しているのです。
しかし、その一方で中国へ生産拠点を特化することの危険性から、、生産基地の分散化を推し進めるための計画も予定されています。

さらに、激化する競争に生き残るためには適切で効果的なマネジメントが必要となります。そこで、川中商事株式会社ではリスクマネジメントの強化と、
透明性の高いコーポレントガバナンスの確保に努めることで、不祥事などが発生しないような取り組みも行われています。

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